「となり町のなんとか高校が甲子園に行った。」
甲子園に行くのは誰が考えてもすごいことです。
でもよく知らないひとのやったことなので、ふーんで終わってしまいます。
これがあなたの親友の「○○が、甲子園に行った」
ならスゲー!となるわけです。
この例が示しているのは、
何をやったかより、誰がやったかが大事ということ。
漫画でに当てはめると
どんなにすごい必殺技を繰り出しても、
どんなトリックを使っても、
その人に思い入れがなければどうでもいいということ。
どんなやつがやったのかが一番大事だということになります。
ゴムゴムの銃も
ペガサス流星拳も
前田大尊の
アッパーも
まあ言ってみればただのパンチです。
ただ、あのひとたちが繰り出すからすごいのです。
だから全部本当のただのパンチに置き換えても、成立してしまいます。
ミステリーでも一緒です。
事件を解決するのが金田一だから、コナンだから面白いのです。
もう気づいた方もいると思いますが、
これがよく言うキャラの重要性です。
話作りに慣れてないと、
敵の倒しかたやトリックや必殺技の方を一生懸命考えてしまいます。
でも実は誰がやるか、
どんなひとがやるかの方が遥かに重要です。
(そして難しいのです。)
例に当てはめてみましょう。
ぼんやりとして分かりにくいキャラという概念ですが、
このように、実は設定でできているのです。
設定をエピソードで見せると行動になります。
そして行動がキャラになるのです。
お嬢様なキャラとしたときに
「お嬢様です」と説明するのではなく
「いきなりリムジンで現れて、札束をばら撒く」という行動をさせるのです。
そして、そんなお嬢様が人助けをするのか、
ただの女の子が人助けをするのか
どちらが面白いでしょうか。
いい言葉を思いつきました。
武勇伝です。
「○○校のワルをたったひとりで片付けた。」
武勇伝は必ずエピソードになっています。
「とてもケンカが強い」ではないのです。
面白い人をより面白く、強い人をより強く
他人に紹介する武勇伝でキャラを紹介しましょう。
どんなキャラが面白いかはこのサイトの主目的から外れるので、
番外に書いておきますが、話の作り方がわかってから
読んだほうが良いと思います。
では、最後の法則6です。